浅井教授のリザバーコンピューティングの研究内容が IEEE Spectrum に掲載されました。
次世代応用システム創生部門長 浅井教授の研究テーマであるリザバーコンピューティングの特徴を活かした「じゃんけんマシン」をCEATEC2025(今年10月に幕張メッセで開催された日本最大級のデジタルイノベーション総合展)にデモ展示しており、その内容がIEEE Spectrumに掲載されました。
浅井教授のリザバーコンピューティングに関する研究成果は、米国San Diegoで開催されたIEEE International Conference on Rebooting Computing (ICRC)でも12月16日に「Demonstration of a Subthreshold Analog CMOS Reservoir Chip for Temporal Signal Processing」というタイトルで発表をおこなっています。
■リザバーコンピューティングについて
リザバーコンピューティングは、自然現象を利用して時系列データを低消費電力・高速に処理できる新しい計算モデルです。従来のディープラーニングに比べて膨大な演算や電力を必要とせず、エッジデバイスでのリアルタイム処理に適しています。実現すれば、ロボットやヒューマンインタフェースなどで省エネかつ高性能なAI活用が可能となり、社会の効率化に大きく貢献します。
■デモ展示「じゃんけんマシン」について
大規模な演算処理を必要としないエッジ向けアナログリザバーAIチップのプロトタイプをTDK社と北海道大学が共同で開発しました。TDK社の加速度センサと組み合わせて指の動きを計測し、じゃんけんで何を出すかというシンプルなタスクをリアルタイムで高速に処理することで、ユーザーが絶対に勝てないじゃんけんを実現しました。詳細はTDK社のプレスリリースをご覧ください。
CEATEC2025での展示については、Monoist社にも紹介いただき、デモの様子が動画で掲載されています。あわせてご覧ください。
リザバーAIが操る『絶対に勝てないじゃんけん』、TDKがCEATEC2025で披露
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